こんにちは。
今回は空練り(からねり)モルタルについてお話しさせて頂きます。
- 空練りのモルタルってなに?
- 空練りモルタルの作り方は?
- 空練りの配合は?
このような悩みを解消します。
土木工事で側溝などの製品の下地によく使用される空練りモルタル、通称『カラモル』。
外構や庭づくりのDIYでも下地材として、便利な材料として重宝されています。
Contents
空練りモルタルってなに?
モルタルの空練りは水が入っていない状態のモルタルです。
つまり、セメント+砂を練り混ぜたもの。
水が入っていないドライな状態ですので、『ドライモルタル』と呼ばれることもあります。
空練りモルタルの配合は?
空練りモルタルの配合は1:3です。
セメントが1、砂が3の割合で練り混ぜてください。
多少セメントが多くなるのは、全く問題ありません。
セメント
石灰を原料とした、水分で反応して硬化する性質を有する粉体です。
砂
ホームセンター等で購入可能な砂です。
空練りモルタルの作り方
空練りモルタルの作り方は、非常に簡単です。
ここでは一輪車の中で、練る方法を紹介します。
- 一輪車に砂を3の割合でスコップで投入
- セメントとを1の割合でスコップで投入
- スコップでまんべんなく練り混ぜる
- 砂とセメント色が同じになったら練り混ぜ完了
砂をスコップで3杯入れたら、セメントを1杯入れるという作業を繰り返して、量を調整します。
上記は一輪車で練る方法ですが、練り混ぜる容器は必要量に応じて選択してください。
少量であればバケツ。量が多ければ、一輪車やトロ箱で練るのがオススメです。
空練りモルタルの使用方法
先に述べたように土木工事では、ほとんどの構造物や製品の下地に空練りモルタルが使用されています。
土木の業界で空練りモルタルを下地に使用することを『敷きモルタル』といいます。
- 側溝
- 縁石
- L型擁壁(ようへき)
- 集水桝(しゅうすいます)
何故、このような構造物の下地に空練りモルタルが使用されるかというと、自由度が高く微調整が簡単にできるという理由から。
セメントと混合されていますがドライな状態ですので、砂と同じ感覚でミリ単位の調整と施工が可能です。
自宅の外構やお庭づくりでは、次のような作業に使用可能。
- レンガ敷きの下地調整
- ピンコロ石の舗装下地
- フェンス独立基礎の高さ調整
- 飛び石や自然石タイルの下地
空練りモルタルの下地調整方法
空練りモルタルを下地で使用する場合には、次のような順序で作業を進めましょう。
- 空練りモルタルを広げる
- スコップ等で、基準の高さより少し高めで均す
- 転圧機械やタンパーで締め固める
- 転圧道具がなければ、足で踏み固める
- 基準の高さに鏝(コテ)で均して微調整する
ここで問題となるのは転圧道具。
駐車場などの重量物が載る場合には転圧機械でしっかりと転圧しましょう。
人間しか通行しないような場所であれば、手動のタコやタンパー、足での踏み固めでも問題はありませんが、あくまで空練りモルタルを敷く地盤が固い状態が原則です。
何も施工していない土の地盤に空練りモルタルを敷くことはあり得ません。
基礎砕石や下地コンクリートを施工した上で、空練りモルタルを敷いて下さい。
空練りモルタルの注意点
当たり前ですが、雨の日は空練りモルタルの施工はできませんのでご注意ください。
まとめ
いかがだったでしょうか?
空練りモルタルは、様々な資材の下地調整に便利な材料です。
上手く使いこなして、作業効率のアップと精度の高い外構、お庭づくりを目指しましょうね!
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