こんにちは。
- コンクリートって何?
- コンクリートの配合は?
- コンクリートを作ってDIYしたいだけど・・
このような悩みを解消します。
お庭や外構のDIYには欠かせない材料にコンクリートという材料があります。
似たような材料にモルタルというものもありますが、皆さんはコンクリートとモルタルの違いをご存知ですか?
そうです。骨材(砂利)の有無です。
このコンクリートはかなり奥が深いもので、僕も長年、建設業をやってますが、細かいことになるとまだまだ知らないことも沢山あります。
今回はそんな奥の深いコンクリートのお話をさせていただきます。
Contents
各材料(セメント、モルタル、コンクリート)の解説
まずはコンクリート、モルタル、セメントが同じものと思っていらっしゃる方も少なくはないので解説します。
セメントは固まる原料で、セメントに砂と水を加えたものがモルタル。
モルタルに粗骨材(砂利)を加えたものが、コンクリートです。
- セメント=固まる原料
- セメント+砂+水=モルタル
- セメント+砂+水+砂利=コンクリート
セメント
セメントとは、コンクリートやモルタルを作る材料の一つ。
石灰を原料とした灰色の粉末状のもので、ホームセンター等に25kgの袋入りで¥400〜¥500程で販売されています。

モルタル
モルタルは、セメントと細骨材(砂)を練り混ぜたもの。
粗骨材(砂利)が入ってない為、取り扱いや練り混ぜがコンクリートに比べて簡単です。

コンクリート
コンクリートとは、セメント、細骨材(砂)、粗骨材(砂利)を練り混ぜて硬化したもの。
硬化してない状態のコンクリートを生コンクリートと呼びます。

コンクリートの強度
コンクリートはモルタルに比べて強度があります。
外構や庭だけでなく、公共工事の重要構造物の橋や道路、建物など、至る所に使用されています。
コンクリートの強度は呼び強度といい、コンクリート工場から出荷されるコンクリートには呼び強度を指定することができます。
この呼び強度を簡単にいうと、コンクリート中のセメント量。
数字が多ければ多いほど、セメント量が多いことになります。
他にコンクリートの強度には骨材の大きさや空気量、水の量でも変わってきます。
また、コンクリートを打ち込み時の締め固め具合や硬化するまでの養生方法などでも強度が左右されることもあります。

コンクリートの用途
下記のように、コンクリートは至る所に使用されています。
- 家の基礎
- 駐車場の土間(コンクリート舗装)
- ブロックの基礎
- タイル張りの下地コンクリート など
コンクリートは、強度の必要な箇所に使用されます。
更に強度が必要な場合には、鉄筋を組んでコンクリートを打ち込む鉄筋コンクリートというものもあります。

コンクリート打ち込み時のバイブレーターは何の為?

コンクリートを打ち込む際には通常、バイブレーターというものを使用します。
公共工事等では使用するのが当たり前というか、ないとコンクリート打設ができません。
しかし残念ながら民間の小規模外構工事等では、バイブレーターを使用する業者の方が少ないのも現実です。
それは業者にコンクリートに関する知識が少ないのも原因の一つだと僕は感じます。
少し話が外れましたが、バイブレーターはコンクリート内の空気量を調整して締め固める機械です。
バイブレーターを使用しないとコンクリート内部が気泡だらけになり、使い過ぎると材料分離(骨材とセメントペーストが離れる)する原因にもなります。
正しい使用方法がコンクリートの品質を確保するといっても過言ではありません。
コンクリートの養生方法
コンクリート打設後の養生方法をどうするかで強度が左右されます。
これも残念ながら民間の外構工事等では、適切に養生されている事の方が珍しく思います。
皆さんもよそ様のお宅の外構工事を目にした事があると思いますが、駐車場の土間コンクリート打ち込み後に何かされていたのを目にしたことがありますか?
多分、誰も入らないようにカラーコーンで囲ってある程度でしょう。
その時点で既にコンクリートの正しい養生ができていません。
コンクリートが指定の呼び強度の強度に達するまでに、打ち込みから約28日前後かかるといわれます。
その間、コンクリートは乾燥を避ける為に、直接当たる日光を遮ったり湿潤状態にすることが望ましいのです。
具体的には、コンクリートに布等(養生マット)で日光を遮る為に覆ったり、散水するなどして急激な乾燥を防ぐ必要があります。
因みに僕は自宅の駐車場のコンクリート舗装をした際には毎日、花壇の花に水を遣るようにたっぷりと散水してました。
これだけでも全然違いますので、DIYでコンクリートを打設した際には、散水養生をオススメします。
よくネットでコンクリートの質問されている方を見かけます。
駐車場のコンクリートを打ち込んだ後に雨が降ってきて濡れてるんだけど大丈夫ですか?という質問です。
ズバリ、コンクリート表面が硬化した後に雨に打たれるのはむしろ良い事です。
コンクリート表面が硬化しないうちに雨に打たれるのはNGで、表面が雨模様になります。
自分で作るコンクリートの配合
モルタルと同様、自分で作ることが可能です。
配合は砂利6、砂3、セメント1の割合
コンクリートが大量に必要な場合には、生コン工場から購入することをオススメします。
生コン車で配達もしてくれますが、自分で取りに行くことも可能。


コンクリートの作り方
コンクリートを作る際の道具
- 角スコップ
- トロ箱
- 一輪車
- バケツ
- レンガ鏝
大量に作る場合にはトロ箱や一輪車、少量の場合にはバケツにレンガ鏝で練るのがオススメ。
コンクリートの作り方の順序
コンクリートの作り方には順序があります。
- 砂とセメントを混ぜ合わせます
- 均等に混ぜる事が出来たら砂利を入れて混ぜる
- 更に水を加えて混ぜる
- 好みの硬さになったら出来上がり
コンクリート作りのコツ
砂とセメント、砂利を混ぜる際には、大量に入れ過ぎないようにします。
入れ過ぎると下の方は混ぜる事が困難になり、必ず混合不足になります。
水を加える際にも、少量ずつ加えましょう。
一気に水を入れると、コンクリートの硬さが調整できずに柔らかく水に近いようなコンクリートになることも。
何をするにでも面倒ですが、少しずつ練り混ぜるのが成功への近道です。
まとめ
いかがだったでしょうか?
コンクリートは外構、お庭をDIYする上で欠かせないものです。
作り方もモルタル同様、数回作ればコツが掴めて簡単に作れるようになりますが、体力が必要です・・・。
一般の皆さんのコンクリートに対するイメージは取り扱いが難しいと思われてる方が多数いらっしゃると思います。
確かに取り扱いは難しいのですが、少量であれば十分に対応が可能な材料だと思います。
大量のコンクリートの取り扱いには専門の業者さんに任せることをオススメします。
是非、皆さんもコンクリートを使用してDIYされてみてはいかがでしょうか?
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは、また・・・♪(´ε` )

